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Stratum

焼成された陶磁器は、火加減や温度や湿度、釉薬や原料の組み合わせによって多様な表情を見せます。この表情は、「景色」と呼ばれ、ムラやシミ、ヒビ割れさえも価値あるものとされます。
この抽斗収納は、不規則な曲線によって分割され、釉薬と焼成によって多様な表情をもたせた陶磁器を前板として使用しています。 それぞれが独特な「景色」をもった抽斗が重なっている様は、大地の断面に現れた地層のような様相を見せます。 地層という大地に現れる自然の模様への想起が、陶磁器に潜んでいる土の記憶との出会いへと導きます。